kintoneあるあるモンスターを倒せ!

kintone活用事例

kintoneは導入してからがスタート

kintoneはユーザが自身で育てていく必要があります。しかしその道中にはkintoneの成長を妨げるような様々なモンスターが現れます。

そんなモンスターを紹介し、いかにして倒すかをお話ししたのがcybozudaysでの登壇でした。(サイボウズ社のキンスキ松井さんとの対談形式)

その時のスライドもほぼ全て掲載しますので、ぜひ活用いただければ嬉しいです。

どんなモンスターがいるのかを知り、負けないように対策を打てばあなたの環境のkintoneは必ず成長できます。

あなたの立場は?

以下のような「kintone初めの第一歩としてあるあるの立場」になって読んでみてください。

上司からの指示で業務改善を行っていくことになり、グループウェアを検索するとkintoneを発見。グループウェアは初めて触れるが、これは良さそうだ。

日常業務の合間にも対応できるかもしれないし、プログラミング不要でアプリを作れるので自分でも管理していけるかもしれない。

その1|欲求モンスターを倒せ!

kintoneは簡単にアプリケーションが作れます!

という謳い文句から導入し、数々の輝く事例を参考に構築を開始するもののうまくいかない…

よくあるお悩みです。うまくいかないというのは、

自身のイメージ通りの理想的なアプリが作れない
設定してもうまく動かない(ルックアップ、関連レコード、プロセス管理など)

ユーザからの要望はkintoneでの実現可否を問わずどんどん飛んでくることでしょう。

標準機能であっても、kintoneを始めてすぐに全ての機能を網羅することは大変です。どうやって実装するかを調べていくと連携サービスやプラグインが輝いて見えます…!

kintoneだけに時間を割けない…他の仕事もたんまり…

やりたいけど時間がない!なのに現場の要望を全て受けていくと、結局何もできないシステムとなり廃れていきます。

そもそも、kintoneを使う目的ってなんでしょうか?

現在の業務を移行することではないはずです。一般的な言い方をすると、業務改善して働きやすい環境を作ること、さらには社内外から選ばれる組織を目指したいはずです。

さらに、

凄いアプリ、例えば多彩な機能を搭載した豪華なアプリが常に最適な業務改善を実現するとは限りません。

少ないフィールドのみのシンプルなアプリが最大の効果を発揮することも往々にしてあります。

私の経験では、、、

必要と思われる項目を全てフィールドにしたら現場で途端に使われなくなりました。

user
user

入力項目が多くてめんどくさいよ…

実は不必要な項目もあったようで、ちゃんとヒアリングして大幅に入力を減らし、必要最小限の構成にすることで使ってもらえるようになりました。

豪華なアプリにするのは現場が慣れてからでも良いのかもしれません。

ただし、強烈なトップダウンによる全社導入であれば最初から豪華でも良いと思います。ボトムアップの場合は完成度60%スタートが重要かと思います。

『kintoneアプリは60点の完成度で現場に投入すべき』と提唱する安藤さんの登壇はこちら

kintoneアプリは60点の完成度で現場に投入すべき、その理由とは?
岐阜県恵那市のケーブルテレビ会社アミックスコムの営業部 サポートチームは、まさにこの負のスパイラルに陥っていた。しかしkintoneの導入により紙資料を大幅に削減、ミスも激減した結果、年間300時間以上の業務効率化を達成した。

kintoneは楽して業務改善できるツールではありません。

本気で業務改善するならそれなりの努力は絶対に必要です。

計画的かつ体系的にkintoneを育てていくには、要件定義と設計が最重要です。

そうしないと自分や周囲からの欲求に揺らぐことになり、良い環境は育ちません。

kintoneに実装したいことってたくさんあると思います。

欲求に負けない要件定義&設計を計画的に行いましょう!

その2|お金のモンスターを倒せ!

稟議が通らない…¥1,500/月なのに…

あると思います。私もそうでした。

最初にプレゼンした時はいいって言ってたじゃん…なのに…

ちゃんと見積もってみると、他のサービスより安いとはいえお金はかかるんですよね。

少なくとも¥1,500/月では済まない。(※最低契約数5ユーザから)

こうなるわけです。

いくらかかるかを言うならば、どうすれば元をとれるかもしっかり伝える必要があります。そしてそれは割と簡単に算出できたりします。

どうすれば元をとれるかを算出できるアプリをkintoneで作りました。無料です。

これ良いですよ。標準機能だけで作ってますし、試用期間中でも使えます。

ぜひ使ってみてください。納得させる数値が出せると思います。

せっかく光が見えたのに、目先のお金を理由に業務改善を止められてたまるかー!

その3|モチベーションモンスターを倒せ!

欲求モンスターと似ていますが少し違います。

私のモチベーショングラフです。kintone導入してから下がりっぱなしですね…

本当に、散々言われました笑笑

上司はこう言ってきます。まさに逃げ場なし。日常業務の合間にやってるので徐々にkintoneを触らなくなっていくんですよね…

するとモチベーションは急降下…どうせ文句ばっかり言われるし…

いや、ちょっと待てよ…?

これだ!

全員に同時に浸透させようとしていたのが間違っていたのか?

感触良さそうな人に焦点を当ててその人だけの業務改善をまずはやってみよう!

ということでやはり要件定義からリスタートです。

どんな相手でもまずはここです。絶対にここです。

ターゲットを決めたらやることはシンプルです。相手は一人なので、この三本柱を徹底しました。

つまり、徹底サポートです。すると結果が出てくるんですよ。ちゃんと設計してちゃんと作ってちゃんと使えばちゃんと結果が出ます。それがkintoneです。

すると…?

人は噂に弱いものです。これを狙っていました。

無理矢理使わせるよりも、時間はかかりますがこちらの方が浸透の品質が良いです。

気付けば浸透していきます。だって最初の1人で結果が出てるんですから。

そうなると現場からの改善要望もレベルや品質が上がり、モチベーションも上がります。欲求モンスターに負けない実装力を身に付けていけることでしょう。

こういうことなんです。仲間を増やすことがモチベーション維持には最重要です。

もちろん自社内でなくても構いません。

kintone CaféやTwitterを見ればkintoneコミュニティは非常に活発です。あなたの味方は必ずいます。

モチベーションだけではカバーできないので、何度も言いますがこれが最重要です。

kintoneはきっかけに過ぎない

kintoneはあくまでツールに過ぎませんし、アプリを作ることが目的ではありません。

業務改善をして何をどうしたいか明確にしましょう。

軸が決まれば怖いものはありません。面倒ことを言ってくる人は結果を見せて仲間に引きずり込みましょう。味方を増やせばあなたの仕組みがうまく回ってあなたはどんどん楽ができるようになるはずです。

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