前フリ|kintoneは始めるのがカンタン、辞めるのもカンタン
kintoneはすぐにスタートできることが魅力の一つですが、業務改善アイテムの完成品が揃っているわけではありません。
1からアプリを作って、ユーザを設定して、権限を設定して、通知を設定して…
個人的にはデートプランの組み立てのようなものと考えています。
手間がかかるように見えますが、それでも契約社数が12,000社を超えてもまだまだ右肩上がりなのは、kintoneは導入の壁が低いから。
- 費用が安価。(最安構成だと¥3,900/月)
- すぐに解約でき、手順も至って簡単。
- 無料試用期間があり、試用期間後は自動で有料継続されない。
個人で契約してみても良いとすら思えます。かく言う私も…
とりあえず契約してみるか。ダメならすぐ辞めればいいし。
業務の傍ら、1人で探し、1人で導入を決断し、幹部社員にプレゼンし、1人でkintoneを育て始めました。約2年前の話です。
その経験から、kintone導入前から導入直後に考えておいた方が良いことをお伝えします。
改善したい業務は何ですか?
なんとなく魅力的だけど、何をkintone化すべきか分かりません…
よくあるご質問です。
そんな時は、kintoneのことは置いといて、以下の2つを考えましょう。
- 現場が、無駄 or 不便だなと感じている業務は何ですか?
- Excelをフル活用している業務は何ですか?
この2つを考えれば、何らか思い当たることがあるはずです。それがkintone化する業務だと思っていただいて構いません。
具体的なアプリや実例の紹介は別の機会にお話しますが、『kintoneをどう使うか』ではなく、上記2点を考えることが近道です。
いきなりエヴァ初号機は作れない
kintoneはスモールスタートが魅力の一つです。つまり、最初からいきなりエヴァ初号機を完成させるのは不可能です。
プロトタイプをわんさか作って、やっとの事で零号機が生まれ、ユイが犠牲となって初号機が出来上がり、そこからもテストにテストを重ねてやっと実戦投入が可能になったのです。
kintoneで何を作りたいか、とても明確になっている場合を除き、まずはシンプルアプリを作り、トライ&エラーの渦に飛び込むことを絶対にオススメします。
当初は『アプリストアから選んで導入』をたくさんしました。
ちゃんと調べながら触っていけば、『あれしたい、これしたい』『こうしたらあれもできるかも』が絶対に浮かんできます。
一緒に歩く、kintone仲間を探す
kintoneを育てていくに当たって、仲間集めは最大のポイントです。
もちろんグレイトドラゴン、キラーマシン、ヘルバトラーあたりがいきなり仲間になってくれれば最高ですが、そんなkintone猛者は簡単には転がっていません。
大切なのは強い仲間を探すのではなく、一緒に歩いてくれる仲間を探すことです。
kintone導入直後、アプリも揃っていない状況から『全員が死ぬ気でkintoneを使わないことが原因で会社が傾く』なんて状況はほぼないでしょう。スモールスタートの場合は特にです。
一人で管理を担当していると、モチベーションが下がる時が必ず来ます。その時、一緒に悩んで一緒にkintoneを育てていく仲間が大事になってきます。
共感・協力してくれる人は必ずいます。仲間を増やすのは少しずつで大丈夫です。
私の場合はそれが同業他社の方でした。大事な盟友として、今も一緒にkintoneしています。(自社内の仲間ももちろんいますよ笑)
コツコツやっていけば必ず育つ、必ず広がる。それがkintoneの大きな魅力でもあります。
まとめ
- 改善したい業務を洗い出す(無駄なこと、不便なこと、Excelをフル活用していること)
- いきなり凄いアプリを作ろうとせず、簡単なものから作る
- 一緒に歩く、kintone仲間を探す
他にも考えた方が良いことはたくさんありますが、何を差し置いてもまずはこの3つです。kintoneで迷子になったら思い出していただければ嬉しいです。