業務改善NOTEは様々な活用方法があります。
今回は、kintone認定アプリデザインスペシャリスト試験の合格に向けた、業務改善NOTEの活用方法を考えてみます。
※前置きが長いので、さっさと読み進めたい方は
超重要!kintoneとkintone認定資格の『あなたにとっての目的』は?
から読んでくださいませ。
まず最初に断言しておきますが、 kintone認定アプリデザインスペシャリストはライトコースユーザでも合格できます!
現に私はライトコースしか使ったことない状態で合格しました!
※実は一度落ちています…Wチャレンジキャンペーンに救われました。
既出の関連記事を確認する
まずは資格試験の参考になる記事はいくつか出ていますので、先にそちらの紹介をします。
キンスキ松井さんによる記事
kintoneエバンジェリスト|キンボウズさんによる記事
kintoneエバンジェリスト|前田浩幸さんによる記事
kintoneエバンジェリストって?
あふれんばかりのkintoneへの愛と豊富な知識や経験を持ち、kintoneのあらゆる可能性をオープンな場で、公開・発信し続ける 個人を対象にサイボウズが公認した方です。
kintoneエバンジェリスト公式サイト
受験のための情報は増えてきている
サイボウズの中の人(キンスキ松井さん)やkintoneエバンジェリストがたくさん教えてくださっています。
おそらく、この3つの記事をしっかり読んでから勉強すれば、皆さん合格できます。
受験を考えている方には、私の記事よりも優先して読んで欲しいです。
早急にアプリデザインスペシャリスト試験を受験すべき人
- 普段からkintoneの管理者として細部まで触っている
- 直近1週間以内にkintone認定アソシエイトに合格したばかり
- ヘルプページはそこそこ読み込んでいる
- 上記御三方の記事は読破済み
この4つを満たしている方は、早急にアプリデザインスペシャリスト試験を受験をしてください。
かなりの確率で合格できます。
こんな方は本記事をこれ以上読む必要はないですよ~笑
ちなみに私は、アソシエイト合格から連投で受験するには受験費用が捻出できず、ダラダラと日が過ぎてしまい、結局受験まで半年近く空いてしまいました。
業務改善NOTEとアプリデザインスペシャリスト試験の関係
ラーニングコンテンツとして紹介こそされていますが、アプリデザインスペシャリスト合格に向けた学習に業務改善NOTEが最適!かというと、最も適しているとは言いづらいかもしれません。
ですが、せっかくあるので活用しましょう。実際に活用できますよ!
試験に向けた業務改善NOTE活用が適している人
業務改善NOTEが適しているのはどんな人でしょうか。
- アソシエイト合格から半年以上が経っている
- kintone管理者ではない
- kintoneの知識に偏りがある気がする
- ヘルプページはほとんど見たことがない
- kintoneアプリを作るにもネタ切れで職場でのkintone活用が滞っている
1つでも当てはまる方には、業務改善NOTEはきっと役に立ちます。しかし。。。
超重要!kintoneとkintone認定資格の『あなたにとっての目的』は?
業務改善NOTEを資格試験対策として活用するには『kintoneとは?』『kintone認定資格とは?』を必ず押さえておく必要があります。
あなたにとって、kintoneとは何でしょうか。認定資格を持つ目的は何でしょうか。共通解はありませんので、ぜひ考えてみてください。
kintoneはあくまで1つのツールに過ぎません。kintone導入と業務改善の達成はイコールではないのです。
- 作り込んでいくと
- ユーザとしてハマっていくと
- 主業務の合間で取り組んでいると
ありがちなのが、分かる機能だけしか触らなくなりがちです。
だってkintone以外の業務にも日々追われているわけですから。機能ごとの使用頻度に偏りが出るのは仕方がないことかもしれません。
資格試験はまさにここを突いてきます。しかも一問一答ではないから、難しく感じるのです。
アソシエイト試験合格のために学んだ『点』を『線』にする、それを求められるのが一段上のアプリデザインスペシャリストであり、業務改善NOTEが助けとなるのです。ではみていきましょう。
寄稿者の業務ではなく、実装する機能をイメージする。
業務改善NOTEは、下記の構成です。
- 状況分析
- 実施内容
- アプリ構成
- タラレバkintone
試験本番に出てくる仮想事例は、業種問わず存在する環境からの出題です。
当然です。多業種が受験する試験で単職種指定などされるはずがありません。
業務改善NOTE × 試験勉強において、寄稿者の業務を具体的にイメージする必要は全くありません。業務改善職にならないこと。
とにかく具体的な実装機能をイメージしてください。実装の正誤も関係ありません。
業務改善NOTEにあなたの知識の隙間を突いてもらうのです。
セクション1:状況分析
一行ずつ『この機能を使うと良さそうだな…』と可能な限り細かくイメージしながら読み進めましょう。列挙した機能はNOTEに書き込んでしまうのがオススメです。
一行一行、文章に沿って使う機能をどんどん書き出しましょう。
アプリ同士の連携など、イメージを図解するのも効果絶大ですよ!
例えば…
添付ファイルフィールドを置いて参照権限は絞って…この課題を解決する場合、プロセス管理でステータスが変わったらレコード作成者には編集されたら困る…ってそもそも編集不可にできるんだっけ?
この課題、レコード作成を上司に通知飛ばせばいいだけやん。。。そもそも上司って何人かいるよな…誰に飛ばそう。。。もうすぐ期末だし、個人指定のフローにしてると異動絡むと面倒だな…うわー、アソシエイトの勉強で『上司』って考え方があったな…
セクション2: 実施内容
ここも、使うと良さそうな機能をどんどん書き込みましょう。
常にみんながレコードを編集する場合、履歴管理が大事だな…あれ?履歴ってどんな形でどこまで残るんだっけ?どうやってリカバリするんだっけ?誰でもリカバリできたらまずいよな…権限…
この一文を読むとこんな機能が使えそうだけど、この事例では連携サービスを使っているのか…あれ?連携サービスを使うって事はこれって標準機能で実装できないんだっけ?いや、こうしたらちょっと弱いけど代わりになるのでは…?
課題と根本原因の書き出しは、資格試験のためだけなら特にしなくても良いと思います。
ここまでの答え合わせをヘルプページで行う
次の項目『アプリ構成』で答え合わせを…といきたいところですが、ここで開くのはヘルプページです。
使えそうな機能を、使い方も含めて具体的にリストアップしていれば
あれ、この設定と連携とかってどうするんだっけ?
などが必ずたくさん出てきます。その答え合わせが重要です。
リストアップした機能のマニュアルページを熟読しましょう。
セクション3: アプリ構成
業務改善NOTEに戻って、アプリ構成のページに進みます。考え方としては、答え合わせというよりは選択肢の突き合わせです。
こういうやりかたもあるのか…
これで構いません。業務改善に答えはないのですから。
ただしこのページでも、使う機能の書き出しはしておきましょう。
このアプリとこのアプリの連携でクロス集計を使うのか。どう表示させるんだろう。ちょっと構成は違うけど、自分の環境でクロス集計を使ってみよう。
とまあ、ここでも使う機能をイメージすれば何かしらの疑問は出てきます。ヘルプページと合わせて確認しましょう。
セクション4: タラレバkintone
ここまでの3項目とは扱いがガラッと変わります。資格試験との関係だけでいうとこの項目はやや間接的です。
寄稿者の業務よりもあなたの業務に重ねてイメージしましょう。あなたのkintoneをレベルアップさせる『発想の種』がここに詰まっています。
仕上げに再度のヘルプページ
業務改善NOTEを活用してkintoneの機能をイメージしてきました。
しかし、結局イメージに登場しなかった機能もあるでしょう。
監査ログ、アプリアクション、検索の仕組み、リマインダー通知、ブックマークなどなど、、、
アソシエイトの勉強以外では触れたことのない機能もあるのでは?
ヘルプページの項目でチェックし、理解が甘いところは内容を熟読しましょう。
監査ログのメッセージがあんなにあるなんて、ヘルプページを読んで初めて知りました笑笑
どんな資格試験でも、ストーリー立てて考えなくても解ける問題、知っているかどうかだけの問題は必ず存在します。確実に拾いましょう。
解釈の違いで回答が変わってくる気が…
アプリデザインスペシャリスト試験では、解釈の違いで解答が違う気がする出題が確かにあります。
そこはあなたの解釈で自信を持って臨みましょう。解釈の違いを考え出すと時間がなくなりますし、全部が全部そういった出題ではありません。
解釈の違いが懸念される出題を全て落としても、他をしっかり押さえておけばおそらく合格できます。
そもそも後から答え合わせができないので、気にしても仕方がありません。
業務改善NOTEは実装をイメージするきっかけ
読めば読むほど、使うべき機能をイメージすればするほど、出てくる感想が
この機能使ったことないな…
しかもアソシエイト試験対策本と違って、他の機能とストーリーで関連付けた確認が出来ます。
点の知識を線にする。それが業務改善NOTEなのです。
ただし、ボーっと流し読んでいるだけでは何の知識にはならない、それも業務改善NOTEです。
業務改善職にならず、実装する機能を具体的にイメージしながら読むこと。
会社も試験も多様性
サイボウズ社は何かと多様性に富んでいることが特徴の一つです。
そんな会社が提供するアプリも多様性に富んでいるわけですから、資格試験も多様性に富んでいるに決まっています。
合格するための解答は一つですが、勉強法も色んなアプローチがありそうですね。
今回は、業務改善NOTEをアプリデザインスペシャリスト試験の勉強に活用するお話でした。
少しでも参考になれば幸いです。